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メーター点検におけるヒューマンエラーの原因とは
〜「目視&手書き」のメーター点検を今すぐやめるべき11の理由 2(全3回)〜

2021.10.20

ビルメンテナンスや設備管理の現場にあるメーター点検・検針業務では、まだまだ人の目視と手書きでメーターの数値を記録し、デスクに戻りパソコンで数値を入力するという手作業が多く存在します。人手不足が深刻化するなか、業務の負荷を下げたいというニーズは確かにあるものの、スマートメーターに交換するには、大規模な設備投資がかかる、設備の運転停止はできないなど、すぐには刷新できない課題もあります。
そしてこの工程には、いくつものヒューマンエラーの可能性も潜んでおり、実際に誤認や誤記入といったミスがなくならずに、困っている現場もあるようです。ヒューマンエラーを回避するための3つのポイントを確認しながら、考えていきましょう。

  • 間違いの要因となる手順をなくす・改善する
  • 作業時間の見直し、疲労度の見直しを行う
  • エラー発生の可能性を、物理的に低くする

従来のメーター点検業務には、エラー発生のリスクが潜んでいる

メーターの検針をする作業のなかには、まず目視でメーターを確認する際に、メーターを誤認する、記入欄を見誤るというリスクがあります。そして、目で見た数値を紙台帳に手書きで記入する際にも、記入ミスや記入漏れが起こる可能性があります。また、手書きの文字には人それぞれクセもあるため、数字の「6」が「0」に見えてしまう、といったことはよくあり、その後のパソコンへのデータ入力の際にも、見間違う・入力を間違うというミスが発生するリスクがあるのです。
ヒューマンエラーを撲滅するためには「リスク要因を排除する」こと、これが何よりも大切です。そのため、このようなメーター点検作業のなかの工程を、テクノロジーを使って自動化することで、ミスを格段に減らすことができることがおわかりいただけるでしょう。

従来のメーター点検業務には、エラー発生のリスクが潜んでいる

メーター点検・メーター検針業務の「手作業」を減らす3つの選択肢

工場内や設備、ビルに設置されているメーター点検から、ヒューマンエラーの発生要因となる、目視・手書き、PCでデータを転記などの作業を減らすためには、現状、以下の3つの方法が考えられます。

スマートメーターに付け替える
スマートメーターとは、電力量計などにおいてデジタル計測ができるメーターのことです。従来のアナログタイプのメーターとは異なり、デジタルで電力の消費量(kWh)を測定して、データを遠隔地に送ることができます。それにより目視・手書きによる点検・検針人員が不要になり、デジタル管理が実現できます。ただ、すべてのメーターを付け替える必要があるため、導入時の設備投資が必須になります。
据え置き型カメラによる画像解析・メーター読み取り
カメラに映るメーターの画像から数値を読み取り、サーバーに画像やデータを送ることで数値のデジタル管理が可能になります。一度カメラを設置すれば、スマートメーター同様、現地に赴く点検・検針のための作業者は不要になります。画像も同時に保存されるので、エビデンスも残りますが、メーター内部で機能するものではないので、初期投資としてそれぞれのメーターが映る位置に専用カメラを設置する必要があります。電源(電池)、通信費用も必要です。
スマートフォンによる画像解析・メーター読み取り
スマートフォンのカメラ機能とアプリを使って、メーターの画像から数値を読み取り、クラウドサーバーに画像やデータを送ることで、数値のデジタル管理が可能になります。hakaru.aiはこちらのサービスです。据え置き型カメラと違い、点検・検針員は現場に写真を撮りに行く必要がありますが、メーターそのものを付け替えるなどの初期投資は不要で、カメラの設置場所の検討も不要なこと、人間がスマホアプリの画面を確認しながら作業をすることで、ヒューマンエラーやミスを回避できることが、特長としてあげられます。Wi-Fiかモバイル回線の通信費は、点検作業中には必要になります。
従来のメーター点検業務には、エラー発生のリスクが潜んでいる

ヒューマンエラーが発生する可能性のある作業を、すべてなくしてしまうことができたら、どうなるでしょう。ミスが減り、時間のかかる作業から解放されて、本来の業務に注力できる環境の実現に一歩近づくことができるのではないでしょうか。

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